アマゾンせどりの現実
AmazonにはFBAと言った素晴らしいシステムがあるので、煩わしい事はAmazonに任せてせどり転売ができる魅力があります。
それ故、新規で初める方も多くいると言われます。
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ですが、簡単に初められるからと簡単に儲かるとは限りません。
数値は公表されてませんので推測ですが、新規でAmazonせどりを初めても1年後には半数残っていないのではないかと言われております。
もちろんこれは、せどり自体がその人には合っていないとか難しいと言った本人の問題があった場合もあるでしょうが、離れていく人が多いのは事実のようです。
なぜAmazonせどりを辞めてしまうのか?
現在のAmazonせどり市場では、新規参入者が増加しております。
それに伴って価格の競争が激化していると言えます。この激しい価格競争によって、利益を圧縮されることが少なくなく、多くのせどらーが厳しい状況に直面しています。その結果、継続が難しくなり、辞めていく人も増えている結果と言えます。
特に、大手メーカーの商品や人気のある商品は在庫が多く出回るため、価格の下落が早く、短期的に利益を出すことが難しくなるケースが増えています。
このような環境では、以下のような対策が必要です。
- リサーチの徹底: 差別化された商品を見つけるために、入念な市場リサーチが必要です。競合の少ないニッチなカテゴリーや、価格競争が緩やかな商品の取り扱いが重要です。
- 差別化戦略: パッケージングやセット商品化、説明やレビューの充実など、競合との違いを打ち出すことで、価格競争を避ける方法も有効です。
- 販売チャネルの分散: Amazon以外のプラットフォーム(楽天、ヤフオク、メルカリなど)や、自社サイトを利用して販売チャネルを広げることで、リスクを分散できます。
- 利益率重視の商品選び: 単に売れやすい商品ではなく、手数料や送料を考慮したうえで、利益率の高い商品に注力することが重要です。
現在の厳しい環境では、せどりのビジネスモデル自体も見直す必要が出てきており、ただ安く仕入れて高く売るという単純な戦略では生き残るのが難しい状況です。
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Amazonの新品せどりは、そもそも薄利多売になりがちです。
YouTube等で紹介されている方が、「利益商品を見つけました」と言われていますが、その金額は200円とか300円とかではないでしょうか。
それ故、数十個単位で購入されている映像を目にします。
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そんな薄利から更に価格競争が起きれば、1個売っても100円以下。
商品によっては簡単に赤字になります。
1か月したら売上はあるけど赤字で持ち出した!なんて事になります。
これが2ヵ月、3か月続けば辞めて当然ではないでしょうか。
Amazonせどりを辞める割合は?
では、どれくらいの割合で辞めているのでしょうか?
Amazonせどりを辞めていく人の正確な割合を示す公式な統計データは公表されていません。
しかし、せどり業界における経験則や市場の変化を考えると、比較的多くの新規参入者が早期に撤退しているとされています。
以下のような要因が背景にあります。
- 価格競争の激化: 新規参入者が多いため、利益を確保するための価格競争が厳しくなり、利益が出なくなるケースが増えています。このため、収益を見込めず辞めていく人が増えています。
- 在庫管理やキャッシュフローの問題: 初心者が在庫を抱え過ぎてキャッシュフローに問題を抱えたり、商品が売れ残ることで資金繰りが厳しくなることもあります。
- プラットフォームの規制強化: Amazonが出品者に対する規制を強化し、アカウント停止や商品の制限が増えていることも、辞める理由の一つです。
このような要因により、特に1年以内に撤退する割合が高いと言われています。
せどり転売の新規参入者の約50%〜70%が最初の1年以内に辞めてしまうとの見解もあります。
Amazonの対応は?
Amazonは、新規セラーが早期に辞めることに関して、特に具体的な声明を発表していません。
新規セラーが直面する困難は多いとは言われております。
主な理由として、価格競争の激化や手数料の増加、さらにAmazonの厳格な規制などが挙げられます。
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新規セラーの多くは、商品価格が競合にすぐに下げられて利益が出にくくなるという問題に直面しています。
Amazonが要求する厳格なルールも、小規模なセラーにとっては大きな負担となっています。
Amazonは、新規セラー向けに教育リソースやサポートフォーラムを提供していますが、プラットフォームの品質維持のため、厳しい規制を続けています。
これにより、初心者には難しい環境となり、多くが短期間で撤退してしまう状況です。
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Amazonは購入者有利の対応
Amazonせどりにおいて購入者との関係は重要ですが、何かトラブルがあった場合は明確に購入者有利での見解になります。これは出品者側に落ち度がない場合もあり、理不尽と捉えてしまいますが、Amazonはお構いなしです。
Amazonでは一般的に購入者が優遇される傾向が強く、トラブルが発生した際には購入者側が有利になるケースが多いと言われています。
これは、Amazonが顧客満足度を非常に重視しているためです。
以下のような点が、購入者優遇と感じられる理由として挙げられます。
返品ポリシー
Amazonの返品ポリシーは非常に寛大で、多くの場合、購入者は商品を理由問わず返品できるため、セラーはこの返品対応に追われることがあります。
購入者が「商品が思っていたものと違う」などの購入者の一方的な理由でも返品リクエストした場合でも、セラーは返品を受け入れる必要があります。
新品で開封されたり、試し使いされているとその商品は当然再販売できませんので、廃棄か引き取るしかありません。
A-to-Z保証
Amazonでは「A-to-Z保証」という制度があり、購入者が商品に満足しなかった場合、全額返金が保証されます。この制度も、購入者が安心して買い物できるように設けられていますが、セラーにとっては負担になることが多いです。
例えば、配送の問題や商品の欠陥などで、購入者がクレームを申し立てた場合、セラーはすぐに返金を求められることがあります。
フィードバックやレビューシステム
購入者は、商品のフィードバックやレビューを自由に投稿でき、それがセラーの評価に大きく影響します。ネガティブなレビューがあると、販売機会が大きく減る可能性があるため、セラーにとっては非常に厳しい状況です。
しかも、購入者が不適切な理由で悪い評価をつけても、レビューの削除が難しい場合もあります。
購入者の誤解や勘違いの主張でも疑わしきはセラーの責任として問われます。その弁明を伝えるのは時間と労力を費やしますが、それでも聞き入れてもらえない事もあります。
アカウント停止のリスク
購入者からのクレームが続くと、セラーアカウントが停止されるリスクもあります。Amazonは購入者保護のため、セラーアカウントの健全性を厳しく監視しており、購入者の不満が蓄積されるとアカウントが停止されることも珍しくありません。
結論
Amazonは購入者を優先し、トラブル時には購入者が有利になる傾向があるため、セラーはリスクを抱えながらビジネスを運営しています。このような購入者重視の姿勢は、Amazonの顧客満足度向上に貢献していますが、セラーにとっては大きな負担になるケースが多いです。
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Amazonせどりを継続するのは、価格競争に巻き込まれない事、アカウントを死守する事の2点は最低限必要です。これができてないと儲けの話ができません。
簡単に初められる反面、このような大きな課題があるのがAmazonせどりです。
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