若手指導に悩む昭和世代
40代、50代で20代の指導に苦悩している人たちは、多くいるようです。
中には良かれれと思って行った指導や振る舞いがパワハラと訴えられるケースも聞きます。
真相は受け手によって捉え方や考えが違いますので誤解と言えば、それだけの事です。
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ですが、今時パワハラと言われる事は時には人事を交えての話となり大した事でないとは済みません。
とは言え、「指導が難しいからなるべく関わらないようにしよう」と言えない立場の方もいるでしょう。
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では、何が問題なのか?
確かに世代の違いだけではなく、個々に考え方が違います。バックボーンも今現在置かれている立場や環境も違うので画一的に言えるほど簡単な話ではありません。
ただ、世代によって大まかな違いがある事は前提として知っておくと良いのではないでしょうか。
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20代が考える仕事やキャリアプラン
20代が考える仕事やキャリアプランは、個人の価値観や環境によって多様ですが、以下のような傾向が見られます。
自己実現を重視
多くの20代は「自分らしさ」や「好きなこと」を仕事にしたいと考えています。趣味や特技を活かして働くことに魅力を感じ、キャリアを通じて自己実現を目指す傾向があります。
- 好きなことを仕事にすることで充実感を得たい。
- クリエイティブな職種や自由な働き方への憧れ。
ワークライフバランスを大切にする
20代は、長時間労働を避けてプライベートも充実させたいと考える人が多いです。「幸せな生活」を目標に、仕事の効率や働き方改革を重視する傾向があります。
- リモートワークやフレックス制度を希望。
- 趣味や旅行、友人との時間を大切にしたい。
挑戦と成長の場を求める
新しいことに挑戦したいという意識が高く、成長できる環境を求めています。スキルアップやキャリア形成のために転職や副業を考える人も多いです。
- 明確なキャリアパスや学べる環境が魅力的。
- 初期キャリアでの成功体験を重視。
収入や安定への関心
自己実現を重視する一方で、収入や安定も気にするバランス型の考えが見られます。経済的な安心感を得るために副業や投資に取り組む人もいます。
- ベースの安定収入に加え、スキルで稼ぐ手段を模索。
- リスクを避けつつ、将来に備えたい。
社会貢献や価値ある仕事への志向
環境問題やSDGsなど、社会的な課題に対する意識が高まり、貢献できる仕事に関心を持つ人も増えています。
- 意義のあるプロジェクトに参加したい。
- ボランティアや非営利分野の仕事を検討。
起業や自由な働き方の追求
20代は起業やフリーランス、インフルエンサーとして活躍することにも興味を持つ人が多いです。会社員以外の働き方を選択肢として積極的に検討しています。
- 自分のブランドや事業を持ちたい。
- 自由なライフスタイルを手に入れるための副業スタート。
昭和世代の40代、50代の人たちが若い20代の時に考えていた時と同じような事もありますが、環境の変化で向き合い方や手段の違いはある事は認識する必要があるのではないでしょうか。
良くある話で親が子供を思うあまり、自己の価値観で一方的に子供に話しても単に反発されるだけです。
本来の目的を見失しない感情がむき出しになってしまい怒鳴ったりして話の主旨不明で終わる。
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親子ならそれでも次の日はケロッとしているなんて事は日常的かもしれません。
ですが、会社ではそう単純に済まない事があります。
パワハラと言われたり、最悪退職する人もいるでしょう。
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アルバイトスタッフは簡単に退職します。
今は若手の人手不足ですので求人は無数にあります。
無理して働く事ないと思えばあっさり辞めてしまうものです。
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「自社は時給が世間より高いから」と安心してませんか?それは大間違えです。
時給1,800円であろうが、バンバン辞めてます。
如何に求人活動が大変化はお分かりかと思います。
「求人費用においくら使ってますか?」
1か月で新車が買えるような金額を使ってませんか?
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20代の仕事へ価値観を誤解してませんか
昭和世代が20代の仕事への姿勢について誤解していると思われる事はないですか。
主な誤解している点と実際の20代の考え方です。
「若者は根性が足りない」
誤解
「仕事に対する忍耐力がなく、すぐに辞める」と捉えられがち。
実際
20代は効率や成果を重視しており、無駄な努力を避けたいと考えています。「長時間働くことが美徳」という価値観が希薄なだけで、成果が見込める仕事には真摯に取り組みます。むしろ、効率的に目標を達成するためのツールや方法を積極的に学ぶ傾向があります。
「お金よりも楽をしたい」
誤解
「高収入よりも楽な仕事を選ぶ」と思われがち。
実際
20代は、給与や待遇と同じくらい、自己成長や働きがいを重視します。収入は大事ですが、それだけではなく、職場環境や仕事のやりがい、ライフバランスの良さも含めた「総合的な幸福感」を大切にしています。楽をするというより、「無理をして体を壊したくない」という考えです。
「若いのに独立志向が強すぎる」
誤解
「会社で経験を積む前に独立したがる」と批判的に見られることがあります。
実際
20代は起業やフリーランスに憧れる一方で、「準備不足では失敗する」という現実も理解しています。そのため、会社員としてスキルを磨いたり、副業を始めてリスクを分散するなど、慎重な計画を立てる人が多いです。また、必ずしも独立を目指すわけではなく、選択肢の一つとして見ているだけの場合もあります。
「指示されることを嫌がる」
誤解
「指示を受けるのが嫌いで、反抗的」と捉えられることがあります。
実際
20代は、意味のない指示や非効率なルールに疑問を持ちやすいですが、それは「改善できるものはしたい」という積極的な姿勢の表れでもあります。納得できる理由があれば、しっかりと指示に従う姿勢を持つ人が多いです。トップダウンよりも対話や説明を求める傾向があります。
「簡単に仕事を辞める」
誤解
「少しでも嫌なことがあると辞める」と見られがち。
実際
20代は、自分の価値観や目標に合わない仕事から早めに離れることを選びますが、それは「責任感がない」からではなく、「適切な選択肢を探す能力」が高いためです。また、終身雇用が崩壊した時代に生きており、「同じ会社に居続けることが正解ではない」という合理的な考えを持っています。
「出世意欲が薄い」
誤解
「若者は上を目指さない」とされることがあります。
実際
20代は、伝統的な役職や肩書きよりも、スキルや実績を重視します。「上司になること」そのものに魅力を感じない場合もありますが、専門性を高めることや自分の働きが直接的に評価される形を好みます。
誤解を生まない為には
20代と接する時に意識すると誤解を解消しやすくなります
- 対話を重視:指示するだけでなく、背景や意図を説明する。
- 効率を評価:時間や努力ではなく、成果を重視した評価軸を取り入れる。
- 柔軟な働き方を理解:多様なキャリアパスを認める。
「生意気言うなぁ!」と思う事も多々あるでしょうし、20代の考えが全て正解ではないでしょう。
また、人によっても違います。
多様化の時代ですので一人一人を良く観察し接する必要があります。
ですが、自己の考えを押し付けて論破する事がゴールではないですよね。
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20代が本当は言いたい事
20代が昭和世代の上司に言いたくても言えない事があります。
20代の本音です。世代間の価値観や仕事観の違いから生じることが多いです。多くの20代が抱える不満や言いづらい事です。
「そのやり方、非効率すぎませんか?」
昭和世代の上司が昔ながらの方法やアナログな手段に固執している場合、20代は効率性を重視するあまり、「もっと楽な方法があるのに」と感じることがあります。
- 我慢の理由:伝えると「生意気だ」「自分のやり方を否定された」と思われそうで言いにくい。
「休みの日くらい連絡してこないでほしい」
仕事に対する責任感が強い昭和世代の上司は、休みの日や定時後にも仕事の連絡をすることがありますが、20代はプライベートを大切にしたいと考えています。
- 我慢の理由:無視すると「やる気がない」と思われたり評価が下がりそう。
「根性論だけで乗り切れる時代じゃないです」
昭和世代は「頑張ればなんとかなる」「まずはやってみろ」という精神論を語ることがありますが、20代は計画性や合理性を重視します。
- 我慢の理由:「努力が足りない」と言われそうで怖い。
「飲み会に参加するのは仕事ではありません」
仕事終わりの飲み会や付き合いを重視する上司に対し、20代は「自由な時間を侵害しないでほしい」と思うことが多いです。
- 我慢の理由:断ると「空気が読めない」「協調性がない」と思われるかもしれない。
「評価基準が不透明すぎます」
20代は明確な目標や評価基準を求めますが、「あの人は長くいるから」「頑張っている姿勢が見えるから」といった曖昧な理由で評価されることに納得がいかない場合があります。
- 我慢の理由:評価基準を尋ねると「疑問を持つな」「文句を言うな」と捉えられそう。
「時代が変わったことを理解してください」
昭和世代の上司が「昔はこうだった」と過去の成功体験を語ると、20代は「今と状況が違う」と内心で思っています。
- 我慢の理由:指摘すると「若いのに何がわかる」と反論されるのが目に見えている。
「細かいことに口出ししないでください」
「これぐらいの形式でいいのでは?」と感じる細かな部分に、昭和世代の上司がこだわることがあります。たとえば、書類のフォーマットやメールの表現などです。
- 我慢の理由:「注意されるのが嫌だから」ではなく、「余計な摩擦を避けたい」と考えるから。
「自分たちの仕事にもっと関心を持ってほしい」
20代は「自分の働きが正しく評価されている」と感じることを重視しますが、昭和世代の上司が現場を見ずに部下を管理していると、モチベーションが下がることがあります。
- 我慢の理由:不満を伝えると「感謝が足りない」と返される可能性がある。
「時代に合ったスキルを身につけてほしい」
20代が当たり前に使うデジタルツールや新しい業務手法に対し、昭和世代の上司が消極的だと感じることがあります。
- 我慢の理由:上司に「勉強してほしい」と伝えるのは無礼と考えてしまう。
相手の考えを無視していたり、知らずに自己への比準を高めた行動や言動は誰にでもあるものです。
目的を見失うと結果のない指導・トレーニングになってしまいます。
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