昭和世代と現在の20代との夢追いの違い
昭和世代が若い頃は、勉強して良い学校に入り、大企業や公務員になるのが素晴らしいキャリアであり良い人生観とされてました。
しかし、時代は昭和から平成、令和と変わり30年・・・
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最近の20代は何を考えているのかわからない!
真面に正社員にもならずに働き、将来どう考えているのか!
フリーターをするなら何か夢を追いかけるものではないか!
なんて憤りや心配の声が親であり、上司である昭和世代から聞こえてきます。
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多様化の時代ですから人それぞれ、いろんな考えを持つのは不思議な事ではありません。
昭和と変わらず、名門校へ行き大企業や公務員になる人もいます。
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では、どのように昭和世代と考えが変わってきているのでしょう。
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昭和の時代の「夢」は、経済や社会の状況が大きく影響しています。
一方、現代の20代には異なる背景や価値観があり、それが「夢がない」と感じられる要因かもしれません。その違いを理解するために、以下の視点で考えてみました。
昭和時代の「夢」
- 背景
昭和後期、フリーターという働き方は新しいライフスタイルとして登場しました。正社員が主流の中で、夢を追うための一時的な選択として肯定的に捉えられることもありました。 - 若者文化の象徴
アーティスト、俳優、作家など、クリエイティブな夢を持つ人々がフリーターとして活動し、そこにロマンがあった時代でもあります。
今の20代が「夢がない」と感じられる理由
(1) 夢の価値観の変化
- 実利的な価値観
バブル崩壊以降、安定が難しくなり、「夢を追うこと」へのリスクが大きくなったため、現実的な目標を持つ傾向が強まりました。大きな夢を語るより、目の前の安定や小さな幸せを優先する人が増えています。 - 夢を言葉にしない文化
「自己表現」に価値を置きすぎることを恥ずかしいと感じる風潮もあります。そのため、夢を持っていても表に出さない場合もあります。
(2) 時代の閉塞感
- 経済や社会の不安
低成長時代や少子高齢化が続く中で、若者にとって「希望が持ちにくい社会」と感じられやすい環境があります。
例:高い家賃、ローンのハードル、終身雇用の崩壊など。 - 成功のイメージの多様化
SNSの影響で、成功や夢が「他人と比べる材料」になりがちです。その結果、夢を語ることがリスクに感じられる人もいます。
(3) 選択肢の広さが逆に迷いを生む
- 夢の明確化が難しい
昭和時代よりも選択肢が多くなり、逆に「自分の夢」を見つけることが難しい時代です。どの道を選んでも正解が見えづらいため、「とりあえず現状維持」になりがちです。
昭和世代が理解を深めるには
- 夢の形は多様化している
今の若者にとって、「大きな夢」だけが夢ではありません。「小さな楽しみ」や「心地よい生活」を維持することも、彼らの新しい夢の形かもしれません。 - 支える側に回る視点
昭和世代の経験や知恵を共有しつつ、若者が「夢」を見つけるサポートができると、世代間の理解が深まるかもしれません。
結論
現代の20代が夢を持たないように見えるのは、時代背景や価値観の違いによるものです。
ただし、彼らの「夢」は形が変わっただけで、実際には自分らしい生き方を模索している可能性があります。昭和世代として、その違いを理解しつつ、彼らの未来を支援する視点を持つことが必要ではないでしょうか。
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20代が考える働き方
現実的に将来を考え、仕事への意識が変わってきてます。
現在の20代が正社員にならずに働く選択をする背景には、時代の変化や価値観の違いが大きく影響しています。
彼ら彼女らの考え方や状況とは。
多様な働き方の価値観
正社員のリスク意識
終身雇用制度や年功序列が崩壊し、正社員の安定性が過去ほど信じられていません。一つの会社に縛られるよりも、自分のスキルや経験を活かせるフリーランスや非正規雇用、起業などを選ぶケースが増えています。
自由なライフスタイル
働き方を選ぶ際、「収入」よりも「自由な時間」や「自己実現」を重視する人が多く、短時間勤務や副業、リモートワークを選びやすい環境があります。
将来への備えは?
自己投資
正社員以外の働き方をしながら、スキルアップや副業に投資する人も多いです。正社員よりも多様な収入源を確保し、リスク分散を図る意識が強い世代です。
共有やミニマリズム
物質的な豊かさよりも体験や人間関係を重視する傾向があります。共有経済(シェアリングエコノミー)や、あえて少ないもので生活することで生活コストを抑えています。
不安要素は?
社会保障と老後
非正規やフリーランスだと年金や社会保険が薄くなるため、老後への備えが不十分になる可能性があります。しかし彼らは投資や自己管理で補うと考えている場合もあります。
働き方の変化による孤立感
自由で多様な働き方が可能になる一方、職場の人間関係が薄れたり、孤独を感じやすいことも課題です。
昭和世代とのギャップ
昭和世代では「正社員=安定・信頼」が基本的な価値観でしたが、現代では正社員であってもリストラや企業の倒産があり得ます。
20代はそのリスクを肌で感じているため、「一つの道」ではなく「選択肢の多様化」を選んでいるのです。
昭和世代はどう接するべきか
昭和世代には理解しがたいところです。
安定を求めているはずが、傍目には不安定にも見えます。
それが正しい事もあれば、そうでない事もあるでしょう。
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ただ、人にも寄りますが昭和世代が考えているより将来への取り組みがしっかり考え行動されている20代も多くいます。
外食を控える、車などの維持費の高いものは所有しない、服は古着やユニクロを愛用するなど質素な生活を楽しみながら実践している人も多くいます。
また、将来に備えNISAをコツコツ行ったりして財産形成も考えたりと。
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心配なのはわかりますが、頭ごなしに価値観を否定すると煙たがわれるだけです。
欧米人など他国の人たちと接する時に文化の違いを重んじてリスペクトするのと同じです。
価値観の相違を理解して、リスペクトして接する事をしないといつまでも平行線のままで理解できないのではないでしょうか。
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