親は単に心配なだけ
20代で学校を卒業後、定職に就かずにアルバイトで生活している若者が多くいます。
まだ、ニートではなく働いているので良いのですが、親世代は心配でしかないでしょう。
勿論の彼らの考えを全面否定するつもりはありません。
・
また、社会が昭和時代のような年功序列や終身雇用としての安定的ではないとも言われてます。
とは言え、企業に就職しないとできない経験も多くあります。
責任あるポジションでの仕事や企業だからできる資本のある業務が経験できます。
・
若くて吸収力がある年代にそれで良いのか?と考えてしまうものです。
確かに中には夢を追いかけて頑張っており、それなりに成果が見えている人もいます。
常に夢を見て熱量を上げており、期待を持てる若者もいます。
・
ただ、皆が皆そうでしょうか?
「正社員になり責任を負わされる仕事が嫌」「面倒くさい」などの考えの人もいませんか?
声優やバンドマンなどの夢を追いかけていると話しますが、実際に積極的に活動しているのでしょうか?
積極的に活動したからと実現できるではないです。
実現できない人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
・
「夢を追うなぁ~」と言っているのではありません。
自分の人生ですからしっかり考え、行動して欲しいものです。
20代の仕事への考え方
20代で正社員にならない働き方を選ぶ若者の考え方は、昭和世代の親から見ると理解しがたいこともあります。
ですが、彼らなりの考えがあります。
正社員の安定よりも自由を優先
- 昭和世代では「正社員=安定」という価値観が強かったですが、今の若者はその安定を絶対的なものと見ていない。
- 副業やフリーランスで複数の収入源を確保する方が、むしろリスクを分散できると考える人も増えている。
働き方に対する価値観の変化
- 長時間労働や過度な責任を負う正社員のイメージに魅力を感じない。
- 「仕事=人生の全て」ではなく、「仕事は生活の一部」という考え方が主流になりつつあります。
スキルや経験を重視
- 正社員にならなくても、スキルを磨けばフリーランスやプロジェクトベースの仕事で十分稼げると考えています。
- プログラミングやデザインなど、特定のスキルを持っている場合は、会社に縛られない方が有利だと判断していることも。
企業に対する信頼感の低下
- 終身雇用や年功序列の崩壊、リストラの増加などにより、「正社員だから安心」とは言えない時代になっています。
- 一つの会社に依存することへの不安から、あえて正社員にならない選択をする人もいます。
自己実現や幸福感の優先
- 高収入や安定を求めるよりも、趣味や好きなことに時間を使いたいという人が多いです。
- 自分の「好き」を生かして生活できることに価値を感じています。
親世代が理解するには
- 「なぜ正社員にならないのか」を話し合い、その背景にある価値観や事情を聞いてみると良いかもしれません。
- 時代背景や現在の労働市場の状況を知ることで、少しずつ共感できる部分も見つかるかもしれません。
20代の若者達は漫然と生きているわけではなく、それぞれの考えがあるのかのしれません。親の考えを頭ごなしに話すのではなく、丁寧に聞いてみる傾聴姿勢で向き合うと、意外な考えや視点が見えるかもしれません。
親世代が伝えたい事
有期雇用のアルバイトでは、親世代は「都合よく使われているだけ」という見方をしてしまいます。
20代なりの考えがある事を尊重しつつ伝えたい事はあります。
アルバイトで学ぶ
- コミュニケーションスキル
- 接客やチームでの仕事を通じて、対人スキルを磨く機会があります。これはどの業界でも求められる能力です。
- 例: クレーム対応やお客様への提案力。
- 責任感と時間管理
- シフト制や業務の遂行には、時間を守り、責任を持つ力が求められます。
- 例: 決まった業務を期限内に終える経験。
- 業界の知識や現場感覚
- 飲食や販売業など、特定の業界の流れや仕組みを体感することで、キャリア選択のヒントになることがあります。
- 例: 商品の流通、マーケティング、顧客対応の実際。
- 柔軟性と適応力
- 多様なバックグラウンドを持つ同僚と協力し、異なる価値観を理解する経験を積むことができます。
- 例: 外国人スタッフや異年齢の人々との協働。
- 自己発見の機会
- アルバイトを通じて、自分の得意分野や興味を発見するケースもあります。
- 例: 販売業務で「人に説明するのが好き」と気づく。
キャリアアップにつなげる為に考えて欲しい事
アルバイトだからと気軽に考えるだけでなく、その経験を将来へ活かせるような考えを持って欲しいものです。
- 具体的なスキルの意識
- 「ただの作業」と思うのではなく、どんなスキルが得られるかを意識するよう促す。
- 例: レジ業務→数字管理、接客→プレゼン力。
- 履歴書に活用できる経験を作る
- アルバイト経験を履歴書でアピールする方法を考える。
- 例: 「月間売上トップのスタッフとして評価されました」と書ける実績を目指す。
- 将来のつながりを意識する
- その業界でキャリアを築きたい場合、アルバイトの経験が次の仕事への足がかりになる可能性を伝える。
- 例: 飲食業界のアルバイト経験が正社員採用の際に評価される。
- 自己成長の視点を与える
- 「どんな仕事でも自分のために学べることがある」と前向きな姿勢を持つようにサポートする。
親として伝えたい事
否定的な考えだけを持っている訳ではありません。
単に心配なだけです。
わかって欲しいのは、今やっているアルバイトを単に作業として捉えないで欲しいと言った考え方です。
単に作業としてだけ捉えていると発展性が望めません。
・
アルバイトと言えども「如何に生産性を上げるか」「より高度の技術力にするにはどうしたら良いのか」等の作業をする側ではなく、作業を提示する側の考え方を持てるようになることがとても大事です。
作業する側は多くの方ができます。
ですが、作業を提示する側は誰でも出来る事ではありません。
作業をする側の考え方ができるようになれば、可能性が広がります。
・
有期雇用のアルバイトでも学べることは多く、そこから将来のキャリアに活かすことは十分可能です。ただし、本人が意識を持たない限り、「使い捨て」と感じる結果に陥るのも事実です。
コメント