気合と根性の昭和世代の指導では、今の若い世代には通用しない。ではどうする?

人材育成

昭和世代の働き方とは違う

昭和世代が新卒時代は今のような就業時間への縛りが左程厳しくなかったのではないでしょうか。

仕事を熟すために朝から夜遅くまで働いたり、休日出勤するのも珍しくなったでしょう。

一応時間管理への指導や終業時間を早めるような指導はあったりしましたが、黙認されていました。

しかし、今は違います。

終業時間を過ぎて働いていると早く帰るように言われます。

残業時間が長い、休日出勤などとんでもない事です。

気合と根性の若い時は全く違います。

今の若い世代は時間を使わないで、より生産性の高い仕事を要求されてます。

冷静に考えれば、昭和世代より遥かに難易度の高い仕事のスタンスではないでしょうか?

そこで気合と根性で乗り切った昭和世代の考えを押しつけるのは論外です。

「自分らの若い頃はなぁ・・・・」なんて話始めたら

「何言っているの!この人わかってないよなぁ」と聞く耳持たれなくても仕方ないのではないでしょう。

例えば、自分らが12時間かけて行った仕事を彼らは6時間で熟さなくてはいけないのですから根本的に同じやり方では通用しません。

若手指導が上手く行っていないと感じるのであれば、先ずは自分自身がどう指導すべきか、どう捉えるべきかを見直す必要があります。

指導のスタイルをアップデート

昭和世代の経験は貴重な財産ですが、働き方や価値観が大きく変わってます。

今の時代においては、指導する上で自身のスタイルをアップデートすることが大切です。

以下のポイントを参考に、若い世代の特性に合った指導方法を考えてみてください。


短時間での生産性向上を重視する

  • 目標を具体化
    長時間働くのではなく、短い時間で成果を出すために、タスクやプロジェクトの目標を明確化しましょう。ゴールが具体的であるほど、若い世代は効率よく取り組めます。
  • 優先順位付けを指導
    「重要なことから取り組む」「完璧を目指しすぎない」といった生産性向上の基本を教えます。

自主性を引き出す

  • 細かく指示しない
    自由度を持たせて、自ら考え行動する力を養います。「どうしたらうまくいくと思う?」と問いかけて、自分の考えを引き出しましょう。
  • 評価基準を透明化
    成果をどのように評価するかを明確に伝え、公平なフィードバックを心がけます。

柔軟なコミュニケーションを取る

  • 対話を重視
    一方的に教えるのではなく、対話を通じて相手の意見や考えを尊重します。世代間のギャップを埋めるためには、相手の価値観を理解しようとする姿勢が重要です。
  • デジタルツールを活用
    チャットやタスク管理ツールなど、彼らが使い慣れたツールを活用して効率的に情報共有を行いましょう。

働きやすい環境を整える

  • 休息を推奨する
    短時間で高い成果を出すには、適度な休息が必要です。「休むことは怠けではない」という認識を理解し共有しましょう。
  • 心理的安全性を確保
    失敗を恐れずに挑戦できる環境を作ることで、若い世代の創造性を引き出せます。

メンター的な立場に立つ

  • 自分の経験を押し付けない
    「自分の若い頃はこうだった」と言いたくなる気持ちは分かりますが、今の時代にはそぐわない場合が多いです。経験を共有する際は、「こういうやり方もあったけれど、君ならどうする?」という形で伝えましょう。
  • 信頼関係を築く
    上から目線ではなく、同じチームメンバーとして一緒に成長する姿勢を見せると効果的です。

新しい価値観を学び続ける

  • 若い世代の価値観やトレンドについて自ら学ぶ努力を続けることで、指導がより効果的になります。


今の若い世代は、効率的に働きつつもプライベートとのバランスを重視しています。

気合と根性ではなく、合理的な方法や柔軟な働き方を提案し、共に成果を出す姿勢が大切です。

昭和世代の経験と知恵をアップデートして伝えることで、世代を超えた信頼と成果を築くきっかけになるのではないでしょうか。

若い世代の意識改革を求めるのではなく、先ずは昭和世代が意識を変えて行く姿勢がないと状況打破になりません。

これは正直非常に難しい事です。

決して自分の価値観や経験を否定する事を推奨しているのではありませんから誤解しないでください。

培った経験や堅実に貫いてきた価値観を踏まえた上でアップデートする事でより目的に向けた指導になると言えるのではないでしょうか。

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