アメリカAmazon販売での返品率の高さに驚き!
米国Amazonビジネスを初めて驚く事の1つが返品率の高さです。
「日本Amazonでの転売ビジネスを行ったら返品が多くてビックリした」なんて話を聞いた事はあるかと思います。
Amazonは消費者優位での姿勢を明確に示してますから返品に容易に対応されます。
消費者側の立場では素晴らしいですが、セラー側としたら頭の痛いところです。
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ですが、それでも1%~3%ぐらいではないかと言われております。
それに対してアメリカでのAmazon販売ですとカテゴリや商品の種類によって異なりますが、一般的には5~10%程度と言われています。
返品が多いカテゴリーでは20%を超えることもあるそうです。
私の経験ですと一般的な数値内ですが、多い月ですと10%を超えた事もありました。
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販売商品が新品ですと商品によっては再販売できないのです。
つまりロスになってしまうのです。
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返品での費用は安くはない
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新品で販売したものを顧客が返品した場合は、再販売できるかはAmazonが判断します。
商品の状態もそうですが、外箱が破かれていたりすると新品販売してもらえません。
Amazon倉庫内に入った事はないので確実な事は言えませんが、日本Amazonでも新品はAmazonバーコードを貼らなくても倉庫へ入庫できますよね。中古品はAmazonバーコードのシールを1点づつ貼ります。という事は、新品は他のセラーが入庫した商品と一緒に保管して注文があれば、その中の商品を送っているのだと思います。ですので、必ずしも自分が入庫した商品が注文品として届くわけではないのだと推測できます。
ですので、新品は新品でなくてはならず、外箱等に痛みがあってはいけないのだと思います。
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ただ、これにも疑念があります。
返品理由に箱が潰れていた、商品が説明と違うと記載してある時が珍しくありません。
推測ですが、自分が良好な状態の商品や正しい商品をアメリカへ送っていても他の間違えたセラーが送った商品と混合されてそのような返品に至っていないかとも考えます。
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中古品として再販売したいのであれば、一旦商品を受け取りして再度Amazon倉庫へ中古品として納品しないといけないと思います(中古品として再販売した事がないので、詳しくは知りませんので、別途お調べください)
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新品販売不可となった商品の選択は2つです。
1つは破棄依頼する。
もう1つは日本へ返品する。
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破棄はその通りで、Amazonに処分を依頼します。
日本へ送り返すのには1商品毎に日本まで送ってくれる訳ではありませんので、代行業者を介して返品になります。
当然、配送コストや代行業者への手数料が発生します。
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日本へ返品されてから日本でのヤフオク、メルカリでの再販売も可能です。
ですが、コストと手間暇が見合うかです。
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例えば、日本で3,000円で仕入れた商品を返品された場合
配送コストは大きさや業者によって違いますので一概には言えませんが、例えとして
送料1,200円+手数料500円発生したとします。
そしたら3,000円+1,200円+500円=4,700円になりますよね。
商品の需要や状態にもよりますが、3,000円の中古品で状態良いとしてメルカリで2,000円で売れたとします。
2,000円 - 送料850円 - メルカリ使用料10%の200円 =950円となります。
この金額にアメリカへの配送料や代行業者の手数料を引けば・・・
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ですので、廃棄の選択を取る方が多いかと思います。
なぜ返品率が高いのか
返品の理由
◆購入者保護が強い文化 アメリカでは消費者保護が非常に重要視されており、「購入者満足保証」の文化が根付いています。Amazonは「30日間返品可能」など、簡単に返品できるポリシーを提供しています。これは競争力を維持するために必要な対応ですが、結果として返品が増える要因になっています。
◆試着・試用感覚の買い物 特にファッションアイテムでは、複数サイズを購入して自宅で試着し、合わないものを返品するのが一般的です。また、電子機器や家具なども「とりあえず試してみる」という感覚で購入するケースがあります。
◆商品がイメージと違う アメリカの顧客はオンラインショッピングに慣れているものの、写真や説明が現物と異なると感じた場合、返品をためらいません。
◆季節やイベント商品 ハロウィンやクリスマスなどのイベント用商品が終わった後、未使用の商品が返品されることも珍しくありません。
◆返品詐欺 高額商品を注文して、偽物や破損したものを返送するなどの詐欺行為も問題になっています。詐欺かを確認するには高いコストをかけて日本へ戻す必要があります。
そしてもし詐欺とわかっても何も対応できません。
日本人とは違うアメリカ文化
返品への心理的ハードルの違い 日本では返品を「迷惑行為」と感じる人も多いですが、アメリカでは返品は「当たり前」の行為とされています。顧客満足が最優先であり、店舗側も返品を歓迎する態度を取ることが多いです。
消費者主権の強さ アメリカでは「消費者は王様」という考え方が根強く、店舗やプラットフォームはその対応に力を入れます。
契約文化の違い 日本は「暗黙の了解」が多い文化ですが、アメリカでは契約内容やポリシーが明確で、それを基に行動します。返品ポリシーに「可能」と書かれていれば、遠慮なくそれを活用します。
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対策はあるのか
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商品説明や写真の精度を上げるのが現実的でしょうが、副業でAmazonビジネスを行うのにそこまで行うのは容易ではありません。
1つの商品に複数のセラーが販売しております。
新品商品はその価格での競争になります。
他のセラーのメリットにもなる説明文の精度を上げる為の労力や時間を費やすセラーはほぼいないでしょう。
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商品状態が良くても返品する人は返品してきます。
1度使った形跡の商品や破損させた商品もあります。
外箱をビリビリに破き、やっぱり止めたなどは普通のようです。(日本人だと外箱破いたら返品はダメだと考えるのではないでしょうか)
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返品理由は何でも良いのです。
使い方がわからずに不良品と理由を付ける人もいます。
ただ、もっと面倒なのは、商品への返品をクレームとしてAmazonへ申告されるケースです。
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使い方や用途を間違っていても対応したAmazonスタッフも不知だと販売不可商品されるケースもあります。
既に数十個販売実績があってもお構いなしに商品は没収され、販売中止になると流石に凹みます。
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ロスを見据えて高価な商品を出品しないと消極的な対策。
もしくは、ロスも含めて販売数を上げる戦略です。
ただ、これは資本力が求められます。
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