自動車はお金がかかる
都市部で電車やバスの往来の良い場所では、自家用車を所有しなくても生活に大きな不便はないでしょう。
昭和世代が就職したら、先ずはステータスの証の如く自動車購入を目的にするような考えも令和の時代では薄れてます。
必要な時だけレンタカーを借りると言った選択もあります。
・
ですが、地方へ行くと今でもやはり車は必需品となる地域も少なくありません。
電車やバスが1時間に1~2本何でことも珍しくありません。
電車には自動車免許を持たない高校生や高齢者が多く、時間によっては山手線並みの込み具合でもあります。
・
とは言え、自動車はまさに金食い虫です。
自動車の維持費には、主に固定費と変動費があり、年間でどれくらいかかるかは車種や利用状況によって異なります。
以下に内訳と目安金額です。
固定費(車の所有にかかる費用)
自動車税(種別割)
- 概要:毎年4月~5月に請求される税金。排気量で金額が決まる。
- 目安金額(普通自動車の場合):
- 1,000cc以下:\25,000
- 1,001~1,500cc:\30,500
- 1,501~2,000cc:\36,000
- 2,001~2,500cc:\43,500
- 2,501~3,000cc:\50,000
自動車重量税
- 概要:車検時にまとめて支払う税金。車の重量で決まる。
- 目安金額(車検2年ごと):
- 0.5トンごとに\8,200(エコカーは減税あり)
- 例:1.5トンの普通車 → 約\24,600(2年分)
車検費用
- 概要:2年に1回(新車購入後は3年目が初回)の法定点検費用。
- 費用内訳:
- 点検整備料:\15,000~\50,000
- 自賠責保険料:\20,010(普通車の場合、24か月分)
- 自動車重量税:\24,600(1.5トンの場合)
- その他交換部品費用(消耗品):\10,000~\50,000
- 合計目安:\70,000~\150,000(車種や状態による)。ディラーに見積もり依頼すると更に高額になる事もあります。
自賠責保険(強制保険)
- 概要:交通事故の被害者を救済するための最低限の保険。車検時に加入。
- 目安金額:
- 普通車(24か月分):\20,010
任意保険
- 概要:交通事故時の補償範囲を広げる保険。内容により大きく異なる。
- 目安金額:
- 年齢条件や等級によるが、\40,000~\100,000/年が一般的。ネットでの申し込みや車両を付帯しなければもっと安くできます。
変動費(利用状況に応じて変わる費用)
ガソリン代
- 概要:燃費(km/L)や走行距離、ガソリン価格により異なる。
- 計算例:
- 燃費15km/L、月1,000km走行、ガソリン価格\170/Lの場合:
→ 1,000÷15×170=≈11,300円/月1,000 ÷ 15 × 170 = \approx 11,300円/月1,000÷15×170=≈11,300円/月
→ 年間:約\135,600
- 燃費15km/L、月1,000km走行、ガソリン価格\170/Lの場合:
駐車場代
- 概要:自宅に駐車スペースがない場合に必要。
- 目安金額:
- 都市部:\10,000~\30,000/月
- 郊外:\3,000~\10,000/月
消耗品費用
- 概要:タイヤ、バッテリー、エンジンオイルなどの交換費用。
- 目安金額:
- タイヤ交換:\40,000~\80,000(4本、3~5年ごと)
- バッテリー交換:\10,000~\30,000(3~5年ごと)
- エンジンオイル交換:\5,000~\10,000/回(半年ごと)
- ワイパー・ブレーキパッドなど:\5,000~\20,000/年
維持費の合計目安
軽自動車の場合
- 年間:\150,000~\250,000(駐車場代・走行距離を除く)
普通自動車(排気量2,000cc前後)の場合
- 年間:\250,000~\400,000(駐車場代・走行距離を除く)
都市部で駐車場を借りる場合
- 年間維持費に\120,000~\360,000(\10,000~\30,000/月)追加。
維持費を抑えるポイント
- 燃費の良い車を選ぶ:ハイブリッド車や軽自動車は燃費が優れています。
- 任意保険を見直す:比較サイトを活用して最適なプランを探す。
- 駐車場代を節約:郊外に駐車場を借りたり、シェア駐車場を利用する。
- 定期的なメンテナンス:不必要な修理を防ぐため、消耗品は早めに交換する。
- 走行距離を抑える:公共交通機関やカーシェアを併用して使用頻度を減らす。
・
自動車購入するかリースにするか迷ったら
自動車を購入するかリースにするか迷った際には、以下のポイントに沿って考えると、自分にとってどちらが最適か判断しやすくなります。
・ライフスタイルを見直す
・経済状況を確認する
・車へのこだわりを考える
・メンテナンスの手間をどう考えるか
・将来の計画や優先事項を明確にする
・コストシミュレーションを行う
ライフスタイルの見直し
- 利用頻度
- 日常的に使う頻度が高い場合は購入が有利になる傾向があります。
- 逆に、週末や特定の時期だけ利用する場合はリースやカーシェアリングが適しているかもしれません。
- 走行距離
- リースは多くの場合、走行距離に制限があります(例:年間10,000~15,000km)。長距離を走る予定があるなら購入の方が安心です。
- 使用期間
- 長期間(10年以上)使う予定なら購入がコスト的に有利。
- 短期間(数年)のみ使用したい場合はリースが適しています。
経済状況を確認
- 初期費用の用意ができるか
- 頭金や一括払いができるなら購入が選択肢に入ります。
- 予算が限られている場合はリースで月々の支払いを一定額に抑えることが可能です。
- 維持費を負担できるか
- 購入では車検、保険、修理費が自己負担となるため、予算をしっかり計画する必要があります。
- リースではこれらのコストがリース料金に含まれていることが多いです。
- 将来的な価値をどう考えるか
- 購入車は年数が経つと価値が下がりますが、リースでは価値の変動を気にする必要がありません。
車へのこだわり
- 車種や仕様に強いこだわりがあるか
- 特定の車種に長く乗りたい場合は購入が適しています。
- リースでは選べる車種が限られている場合があります。
- カスタマイズや改造をしたいか
- リースでは改造が禁止されていることが一般的です。カスタマイズを考えるなら購入がおすすめです。
メンテナンスを考えるか
- メンテナンスに時間を割けるか
- 購入では車検や修理の手配を自分で行う必要があります。
- リースではメンテナンスや車検が含まれるプランも多く、手間が省けます。
- 予測外の出費が不安か
- リースはメンテナンス費用が予測しやすいので、急な修理費用が発生するリスクが少なくなります。
将来計画や優先事項
- 家族構成の変化
- 子どもが増えたり、引越しを予定している場合、車種やサイズのニーズが変わる可能性があります。リースなら短期間で乗り換えやすいです。
- 仕事やライフイベント
- 転勤が多い場合や、一時的な生活拠点で車が必要な場合はリースが便利です。
- 趣味やライフスタイルの変化
- アウトドアや長距離ドライブが増えるなら、所有車の方が走行距離や改造の制約がなく安心です。
コストシミュレーション
購入とリースの総コストを計算してみましょう。以下を考慮します:
購入の場合
- 初期費用(頭金、車両代金)
- 車検費用
- 税金(自動車税、重量税など)
- 修理・メンテナンス費用
- ガソリン代
- 売却時の残価(将来の車の価値)
リースの場合
- 月々のリース料
- 契約終了時の清算費用(超過走行距離や車の状態による)
- メンテナンスプラン費用(オプション)
シンプルな選び方
- 総コストを抑えたい → 購入
- 短期間の利用や最新モデルに乗りたい → リース
- 自由度を重視したい → 購入
- 手間を省いて予算を一定にしたい → リース
コメント