飲食店開業はある意味博打
飲食店開業時はチェーン店では調査部が時間、お金、労力をかけて調べ上げます。
そのデーターを基に他の部署も加わり、経験豊富な人たちで協議して開業するか決めてます。
それだけの精鋭部隊で決めた物件ですら「オープンしてみたら予想通りに売れず撤退」なんて事はザラにあります。
私が会社員時代に店長で赴任し開業した店舗もグランドオープン日こそ大盛況でしたが、3ヵ月後には売上が伸び悩み、高額なレント代に悩まされてました。
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これが個人であれば尚更店舗開業での物件探しが難しいのは言うまでもありません。
潤沢な資金がある企業は、一等地を中心に物件を探せますが資金力に限りがある個人では難しいです。
その上、個人と飲食店契約を嫌う大家さんもいますので、更に選べる物件は制限されます。
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実際に個人が店舗物件をどう探しますか?
不動産屋さんや業界にコネがある方は別でしょうが、一般的には今時であればネット上の不動産物件を探すかと思います。
ですが、業界の人に言わせれば「それらの物件は売れ残り物件で借り手が見つからなかったから流れている」そうです。
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一般的には空き物件が出ると先ずは仲介不動産屋が、自分らの顧客に紹介します。そこで借り手が見た受からないと同業者に紹介。その同業者がまた自分らの顧客に紹介。
そんな事をしても借り手がみつかない物件がネット上に掲示されているようです。
私が店舗を閉店を決めた際、何組か店を見に来ましたが皆さん不動産屋の紹介と話してました。
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不動産業界に縁のない一般人が飲食物件を探すのが如何に大変かやってみた方なら痛感していると思います。
ネットでは出てこない物件を探すのに実際にその街の不動産屋に直接行くのが良いとアドバイスされ回ってました。
そこでわかったのは、街の不動産屋さんではアパートやマンションの物件は多く扱っていても案外飲食物件は扱っていないところが多い事です。
扱っている物件もありましたが、駅から車20分とか、長く空き家になっている廃墟、人通りのない場所等々どれも開業するのはハードルは高い物件ばかりでした。
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また、調べて知った事ですが、ニュータウンのような団地群の場所の商店街を公団が管理しています。そちらの物件の中には6か月間家賃0円と言ったものもありました。
すごい良い条件ですが、30年前であれば栄えていた商店街ですが今ではシャッター街であり住人も60代、70代以上の高齢者がほとんどです。
飲食店を営業するのは心許ないです。
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どうにかこうにか物件も見つけて開業できても、いざオープンしてみると「あれ売れない」なんて事は珍しくない話です。
何とか通行量がある物件を探したのに「なぜ?」と思います。
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通行量に比例して売上UPとならず
店舗前の通行量が多いにもかかわらず来店数が伸びない理由には、いくつかの要因が考えられます。
それらを分析し、具体的な対策を試していく必要があります。
通行人のターゲット層とのミスマッチ
- 問題点: 通行量が多くても、その人たちが店舗の商品やサービスに興味を持つ層でない可能性があります。
- 対策:
- 通行人の年齢層、性別、目的(通勤・観光など)を調査し、ターゲット層に合わせたメニューや商品を企画。
- 顧客層に合った広告や看板で訴求力を強化する。
目を引く外観や看板が不足
- 問題点: 店舗が目立たず、通行人が気づかない、または興味を引かない可能性があります。
- 対策:
- 魅力的で分かりやすい看板やポスターを設置。
- 店舗前にメニューのサンプルや写真を置いて、来店意欲を刺激する。
入店のハードルが高い
- 問題点: 店内が見えづらい、入り口が分かりにくい、価格帯が不明などで、入店に抵抗を感じる人が多い。
- 対策:
- ガラス張りなどで店内の雰囲気を見せる工夫をする。
- 入り口や外看板で価格帯やおすすめ商品を明確に提示。
提供するサービスの訴求不足
- 問題点: 店舗が何を提供しているのか、どんな価値があるのかが通行人に伝わっていない。
- 対策:
- キャッチフレーズや「この店ならでは」の特徴を外看板やPOPに記載。
- 試食やサンプル配布で商品の魅力を伝える。
競合店との差別化が不十分
- 問題点: 近隣の競合店と似たようなサービスや価格帯で、選ばれる理由がない。
- 対策:
- 独自のメニューやサービスを作り、競合との差別化を図る。
- 特別なキャンペーンや限定商品で興味を引く。
通行人の目的とのズレ
- 問題点: 通行人が店の前を通る目的が買い物や飲食ではない場合、来店に繋がらない。
- 対策:
- 通行人の目的を調査し、適切なアプローチを考える。
- 通勤客向けの朝食メニューや、観光客向けの地域限定商品を用意する。
口コミや評判の不足
- 問題点: 店舗の認知度や信頼度が低く、通行人が関心を持ちづらい。
- 対策:
- SNSを活用し、評判を広げる。
- 初回特典や割引で新規顧客を増やす。
時間帯や天候の影響
- 問題点: 通行量が多い時間帯に店が営業していない、または天候に左右されている。
- 対策:
- 通行量が最も多い時間帯に合わせて営業時間を調整。
- 雨の日特典などを設け、天候による影響を軽減。
まとめ
通行量が多いにもかかわらず来店数が伸びない場合、その要因は「ターゲット層への訴求不足」「入店しやすさ」「競争力」などが考えられます。
幾つかの要因が原因の場合もあります。
それに算数のように答えは1つではありません。
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いろんな試行錯誤を繰り返し、自分らなりの対策を試していくしかありません。
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