
人材育成が盛んに行われる時期です。
新人が職員やアルバイトであれ、先ずは早期に離職者を出さない事がトレナーの使命となります。
実際に「仕事を初めてたら向かないと感じたので辞めます」と言った人は一定数います。
これは仕方ないと捉えれば良いです。
どの段階で決断するかは人それぞれ違うものなので判断は難し所ではあります。
ただ、人材確保にアルバイトですら苦労する時代ですので、「新人が辞めると管理能力がどうたら」と喧しく言う上席もいます。本当にウザいですよね。だったら「あんたがやれよ~」と言いたくなるもです。
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トレナー側の対応にて離職者が出ないように注意していきたいものです。
大事なのは、孤立させない事、モチベーションを下げない事です、自信を付けられるように導く事などです。
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先ずは「兎に角、褒めましょう!」
これがトレナーとして大事な事です。
褒められる事で親しみを感じたり、心を開いてくれます。またこの人の話は聞こうと思ってもらえるようになれば、この先めちゃくちゃ指導し易くなります。
今は飲みにケーションのような場は減少傾向にあります。これによってトレナーと新人との人間関係を構築するのが難しくなってます。
よりトレナーの力量が求められている時代と言えます。
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トレナーの心得
■ トレーナーの心得
- 相手は「新人」ではなく「お客さん」くらいに扱うつもりで接する
→ 最初は組織に馴染ませることが最優先。少し過保護なくらいでOKです。 - できたことを探して褒める
→ 完璧を求めない。小さな成長を見逃さずに「褒めて→伸ばす」が基本。 - 「失敗してもいいからまずやってみよう」と伝える
→ 失敗=怒られると思うと新人は萎縮します。失敗を恐れない空気を作るのが超大事。
■ 注意点
- 最初から「このくらい普通でしょ」と思わない
→ ベテランにとっての当たり前は、新人にとって未知の世界。ゼロベースで教える意識が必要。 - 叱るよりも「なぜ必要か」を伝える
→ 叱られるだけでは反発を生みやすいです。理由や背景を一緒に伝えると納得感が出ます。 - 「放置」「丸投げ」を絶対にしない
→ ちょっと忙しくても声かけは欠かさないこと。放置は新人にとって最大の不安要素。
■ ポイント
- 初日に「困ったらすぐ相談して」と必ず伝える
→ これを言っておくだけで、だいぶ心理的安全性が高まります。 - 新人が話しやすい空気を作る(共通の話題や雑談を意識的にする)
→ 飲みにケーションができないなら、職場の中でちょっとした雑談を意図的に増やすと◎
例:「出身どこ?」「趣味何?」みたいな当たり障りない話題でOK。但し、個人的質問を嫌い人もいるので注意が必要。 - 1日の終わりに「今日良かったところ」を必ず伝える
→ 毎日の積み重ねで自己肯定感を育てます。
早期離職は、スキルの問題じゃなく 「居場所がない」「不安が強い」「期待されていないと感じる」 から起きるケースがほとんどです。
だから、最初のうちはスキルよりも 「メンタル面でのサポート」 を優先するといいですよ
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🔶 具体的な声かけ例【シーン別】
▶ 初日・導入時の声かけ
- 「わからないことがあったら、いつでも遠慮なく聞いてね。どんな小さなことでもOK」
- 「最初は焦らず一歩ずつ覚えていこう」
- 「〇〇さんのペースで大丈夫。サポートはこっちでしっかりやるから安心してね」
📝ポイント:
安心感とサポート体制があることを言葉で伝えると、新人の心のハードルが下がります。
▶ 教えてる最中
- 「うんうん、このやり方で合ってるよ!上手だね、いい感じ!」
- 「あ、ここはこうするともっと楽にできるかも!一緒にやってみようか」
- 「ミスしても全然大丈夫!私はもっと酷かったよ、失敗した方が記憶に残るから、次やってみよう」
📝ポイント:
「できた点」を先に褒めてから、改善点を伝える“サンドイッチ話法”が効果的。
▶ 雑談や休憩中
- 「休憩中なにしてる?Netflixとか見る?」
- 「最近のランチどうしてる?コンビニ派?自炊派?」
- 「学生時代って何やってたの?部活とかバイトとか」
📝ポイント:
業務と関係ない話題をあえて入れることで、「人」としての距離が縮まります。雑談を軽く考えている人がいますが、それは違います。
雑談できる関係を構築する事で、親近感が持てて信頼関係につながります。
但し、話題は注意しましょう。特に異性の場合は注意です。誤解されないように注意が必要です。
個人情報を言いたくない人もいます。相手の表情を見て話題を選択するようにしましょう。
誤解されハラスメントと思われると信頼関係が修復できない恐れがあります。
▶ 帰り際
- 「今日はどうだった?ちょっとでも手応えあったら成功だよ」
- 「ありがとう、助かったよ!明日も一緒に頑張ろう」
- 「最初は疲れると思うけど、体調だけは崩さないようにね」
📝ポイント:
「感謝」と「ねぎらい」の言葉で、「この職場はいいな」と思ってもらえます。
良く訊かれる質問で、敬語とフランクな言葉とどちらが良いですか?と言ったものがあります。これはあなたのキャラや状況、人間関係等のいろんな要素によって変わってきますので、一概には言えません。
新人との距離を縮めるコツ
1. 「プライベートすぎない個人情報」で親近感を
たとえば…
- 出身地(共通点あれば盛り上がる)
- 趣味(音楽・マンガ・旅行など広く共感できる話題が◎)
- 好きな食べ物やお店(ランチの話題に使える)
❌「彼氏いるの?」などプライベートに踏み込みすぎる話題はNG
2. 「ありがとう」と「頼ってるよ」を惜しまず伝える
- 例:「今日の○○、早く覚えてくれて助かったよ!ありがとう!」
- 例:「ちょっとここお願いできる?○○さんなら大丈夫そうだからさ」
🧠心理学的にも、「頼られる=信頼されている」と感じて距離が縮まります。
3. 教えるときは「教える」じゃなく「一緒にやる」スタンスで
- 例:「一緒にやってみようか」「ここは二人で確認してみよう」
一体感があると「この人、味方だな」って感じてもらえます。
4. 週に1回くらい「声だけかける時間」を作る(雑談 or 軽いフォロー)
- 「最近どう?慣れてきた?」
- 「ちょっとずつ覚えられてる感じする?」
フォローのつもりが“関係構築”にもつながる鉄板パターンです。
✨まとめ
✅ 褒める・認める
✅ 雑談で共通点を探す
✅ 小さなことでも感謝を伝える
✅ 一緒にやるスタンスで寄り添う
✅ 相談しやすい空気を作る
距離が縮まると、自然に「辞めようかな…」という気持ちも出にくくなりますし、もしそう感じたら先ずはあなたへ相談に来るでしょう。加えて育成のスピードもグッと上がります。
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頭が良い、効率が良い、意思表明が明快など・・・最初から優秀な人材はいます。
逆に続けられるか心配になる人もいます。
ただ、最初から決めつけてしまうのは良くありません。最初に失敗したイメージを持ち続けて自分勝手な人物像を抱いてしまうと伸びる人材を失う事になりかねません。

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