飲食店アルバイト採用は厳しくなる一方。その対策はあるか?

飲食店経営

今後アルバイト採用は更に難しい

飲食店のアルバイト確保は既に20~30年前からも既に難しかったです。

今に始まった事ではありませんが、今後飲食店に限らずアルバイト、パートの採用は難しくなるでしょう。

理由は単純に人口減少です。

特に若い世代は減っているのは顕著です。

飲食店は馴染みやすい反面、

キツイ、厳しい、汚いなどのイメージもあります。

キツイとは、忙しい時間は目が回るぐらいです。

厳しいとは、店主や先輩の指導もあれば、顧客からのクレーム等。

汚いとは、食べ残しやトイレ清掃等。

他にもアピアランスや髪の色等が厳しいとあって、若者に敬遠されがちです。

その上給料が安めとあれば働きたい人が集まらなくて当然です。

そうなると応募に来るのは外国人と高齢者となります。

正直、経験上高齢者の方で経験のない方には忙しい調理は難しいと思います。

そうなると外国人となります。

今やチェーン店に入ると外国人店員しかいない店も珍しくありません。

言葉遣いが変であったり、横柄な対応は仕方ないと思うしかないようです。

それでも日本語を話し働いてくれれば良い方でしょう。

私は中国人、韓国人、スリランカ人、ブータン人などの人たちと働いた経験があります。

日本語が話せない人もいました。

法律上、働く時間は限られております。

しかし、それでも人手不足で採用しましたが、正直難しいです。

1か月続けば良い方でした。

大手チェーン店は既に試行錯誤中

大手チェーン店では外国人を採用しながらも並行していろんなトライアルをされています。

会計に人を配置せずに全てお客様にやってもらうオート会計システム。

食い逃げはいないのかと心配にもなりますが、日本ならではの安心があるのでしょう。

また、注文をお客様がモニターで行うシステム。

これによりオーダーを受ける必要がありません。

なかなかオーダーが決まらず、時間のかかる注文受けが無くなります。

他にもオーダーと会計を一緒にしたものもあります。

これによりオーダーを取らずに良くなり、しかも現金のやり取りもなくなります。

店舗側は調理に比重を上げられ、今までの6割ぐらいの人員で済むでしょう。

調理方法も工場で集中して行っておけば更に人手減らしができます。

兎に角、店舗でのスタッフ削減に必死なのがわかります。

ただ、大手の飲食チェーン店では遅れているのが、雇用環境ではないでしょうか。

労働環境は大きく変わっています。

有給の獲得や社会保険の加入否かは働く側にとっても大きなポイントです。

それに加え残業等の考えも大事です。

制服に着替える時間や就業前の準備、または終業後の労働時間への支給は明確になっているでしょうか。

お客様商売ですとついついお客様に左右されます。

時間になったからと接客を中断する事はできません。

例えば、働く前の10分、終業後の10分の計20分はしっかり時給換算されているでしょうか?

まだまだこの辺りは有耶無耶になっているのではないでしょうか。

たかが20分でもこれが1ヵ月に20回入る人なら400分になります。

時間換算すれば6.7時間です。

時給1,100円としたら7,000円になりますから、働く側は黙ってはいられないですよね。

今時の人たちはこの辺をしっかり見てます。

個人店での対応はより難しい

個人店になると端末で扱うシステムを導入するのは難しいです。

今後はリース等で使えるように開発や営業をする企業が出てくるとは思いますが、費用は安くはないかと思います。

また、労働環境は大手以上に有耶無耶感があるのではないでしょうか。

有給や社会保険までを補うとなるとその人件費は高く付きます。

何をするにも費用が発生するので、店舗負担は大きいものです。

今までは、

◆店舗運営を実践で学びたい

◆親方の料理を弟子として習得したい

などと将来飲食店経営を目指す人も多くいた事でしょう。

今後はどうでしょうか。

また、職場での人間関係が楽しくて働いている人もいるかと思います。

店長や奥さんなどに可愛がってもらえる。

子育ての事情を分かってもらえる。

お客さんとのコミュニケーションが楽しいなど・・・

このような個人なりの臨機応変な人間関係は大事でしょう。

では、これ以上に何ができるか?

ラーメン屋のような券売機システムにするか、

社員食堂のような呼び出し方式にするか、

どちらにしろセルフ方式にしか考えられないでしょう。

カウンターだけの店舗にしてこじんまり運営するのも一つです。

どれにしろ個人店では人を入れて高級路線で行わないなら個人店なりの味わいで開き直るしかないではないでしょうか。

因みに銀座の店舗では昼時間限定で時給2,000円にしたら人が集まったそうです。

都内の都市部では1,200円は安い時給帯とも言えますが、さすがに2,000円はすごいです。

その時給に見合う売り上げ確保の為、必然的に単価高めになるでしょう。

その単価にて販売できる商品力が求められます。

個人店が営業継続していくには難しい時代になていると言えます。

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