飲食店コンサルタントに依頼すべき?契約を決める前に考えるべきポイントは何?

生活雑談

飲食店コンサルタントは無責任です

飲食店経営を行っているとが調子の良い時もあれば悪い時もあります。

売上が伸び悩んだ時に考える事の1つが飲食店コンサルタントに頼るかではないでしょうか。

また、開業前もコンサルタントに依頼する方が良いか考えませんか?

結論として開業前であれば明確な教わりたいややって欲しい事柄が決まっているなら検討余地があります。

また、営業中であれば信用あり実績がある人なら考えても良いかと思います。

そしてどちらにしろ決して安い金額ではないですが、依頼費用は失敗して捨てても良いお金でやるべきです。

過剰な期待は禁物です。

期待値を上げて依頼しても期待通りの実績が出るかはわかりません。

期待を損ねた時に「失敗でしたね」と笑い飛ばせるぐらいでないなら契約しない方が良いです。

経済的負担に加え、精神的にも負担になりますから。

何からしらは得るものはあると思います。

ただその事が支払った金額にはとても見合いません。

経験上、必死になって決断したコンサルタント契約でも、適当に対応すれば事済むと考える人たちが多いと思います。

そこそこ数をこなしているコンサルタントは要注意です。

適当に対応する事を理解してます。

本気のコンサルタントであれば、「提案したプランを実施し、立案した数値を達成できない時は、経費以外の報酬を返納する」と言うべきでしょう。

ですが、そんな事を言うコンサルタントはいません。

コンサルタントをする前に数十万円の費用を受け取り、その後費用の話はしません。

彼ら彼女らは結果に一切責任を負いません。

コミットしません。

それでいて、上手く行った案件を抜粋して拡大広告をするのがお決まりの手段です。

飲食店コンサルタントは頼りにならない

なんで飲食店コンサルタントが「当てにならない」と言われる理由は、いくつかあります。

一般論に終始しがち
多くのコンサルタントは、マニュアル化された一般的なアドバイスを提供しがちです。

接客の改善やメニューの見直しなど、どの店舗にも当てはまりそうな助言が中心になることがあります。

しかし、各店舗の立地条件や顧客層、オーナーのビジョンが異なるため、実際にそれが成功するかどうかは全くの不透明です。

現場理解の欠如
飲食店の現場は非常に複雑で、毎日の営業でもリアルタイムの課題に直面します。

また、時間帯や天候、季節でも状況は変わってきます。

コンサルタントがその現場感を十分に理解せず、実際には機能しないプランを立ててしまうことがあります。実務経験が浅いコンサルタントほど、この問題が顕著です。

短期的な成果を重視
一部のコンサルタントは、短期間での改善を求められるため、持続可能な成長ではなく、短期的な売上アップを目指す傾向にあります。

しかし、飲食業は長期的な視点でブランドを育てることが重要であり、急な方針転換や無理な改善策が逆効果になることもあります。

実際の実績が不透明
コンサルタントの中には、過去の実績を誇張することや、他店で成功した事例を自分の手柄とすることがあります。成功例だけを拡大広告したりもします。

実際のコンサルティング経験や成果が不透明な場合、そのアドバイスの信頼性に疑問が生じます。

費用対効果が低いことがある
高額なコンサルティング料を支払っても、それに見合った成果が得られないことがあります。

資金力が限られている中小規模の飲食店では、コンサルティング費用が負担になる一方で、売上の大きな向上が見られない場合、投資に対するリターンが非常に低いと感じられます。

これらの理由から、飲食店コンサルタントが当てにならないと感じられることがあるのです。

もちろん、全てのコンサルタントがそうではなく、優れたアドバイザーも存在するでしょう。

飲食店は、非常に難しい事業です。

事前にお金と時間をかけて調査して物件を探しGO(グランドオープン)した大手チェーン店でも閉店している店舗は少なくありません。

同じ事をやってもどこでも通用するとは限らないのです。

資本力のある大手でさえ少なくない失敗をしているのに、個人が開業して即成功する程簡単ではありません。それは開業した経営者が一番わかっている事です。

コンサルタントに依頼し来店して面談し実施プランを行ったら売上が急上昇なんてマジックはありません。

テレビ等は視聴者の関心を引き付ける為に面白おかしくドラマ仕立てに作っているだけだと思います。

飲食店経営者は頑固

また、経営者側にも課題があります。

よく言われるのが、「アドバイスしても聞く耳持たない頑固者」

飲食店経営者が「頑固で話を聞かない」と感じられることは、いくつかの理由がありますが、これは必ずしも悪いことではなく、背景や状況に応じて理解されるべき側面があります。

強い信念やビジョンを持っている

多くの飲食店経営者は、自分の店に対して強いビジョンや哲学を持っています。

料理の味、サービス、店舗の雰囲気など、他人には変えられたくない部分が多く、それが「頑固」と見えることがあります。確固たる信念に基づいて運営しているため、外部のアドバイスを受け入れるのに抵抗を感じる場合があります。

実務経験による自信

長年にわたって飲食業界で働いてきた経営者は、自分なりの経験則を持っています。

この実務経験に基づく自信から、外部のコンサルタントや他者の意見を軽視することがあります。現場での具体的な問題に対処してきた経験から、「現場を知らない人に言われたくない」と感じる場合があります。

リスク回避志向

飲食店経営はリスクが高く、新しいアイデアや変化を受け入れることはリスクを伴います。

そのため、経営者は無難な方法や、自分の知っている方法に固執する傾向があり、「変化を恐れる」と保守的に見られることがあります。資金的に余裕がない小規模経営者にとって、冒険的な試みはリスクが大きすぎると感じられるのです。

経営のプレッシャーやストレス

飲食店経営は非常にストレスの多い仕事です。

スタッフの管理、材料費の変動、客足の予測など、日々の業務が過密で、余裕を持って他者の意見を取り入れる余力がないことがあります。この状況で、他者のアドバイスに耳を傾ける余裕すらない場合があり、それが「頑固」と映ることがあります。

過去の失敗や不信感

経営者が過去に外部のアドバイスや新しい試みで失敗した経験があると、その経験が原因で慎重になりがちです。

コンサルタントやアドバイザーに対して不信感を持つこともあり、他者の意見を受け入れにくくなることがあります。

飲食店経営者が頑固に見えるのは、彼らが店の成功にかける情熱や、過去の経験に基づく信念、そしてリスクを最小限に抑えたいという自然な感情から来るものです。

頑固さにはその理由があり、理解と共感が必要です。

とはいえ、柔軟性も同時に求められ、時には外部の視点を取り入れることが成功へのカギとなることもあります。

飲食店コンサルタントは役に立つか?

飲食店経営の改善にコンサルタントが必要かどうか、また費用対効果が期待できるかは、店舗の状況や目指す方向性、コンサルタントの質に大きく依存します。

コンサルタントが役立つケースと費用対効果が期待できるかどうかのポイントです。

コンサルタントが役立つケース

業界経験や知識が不足している場合
新規開業や初めての飲食店経営の場合、経験や知識が不足していることがあります。

業界のトレンド、原価管理、マーケティング、法律面など多岐にわたる課題に直面するため、コンサルタントの専門知識が大きな助けとなります。短期間で効率的に学びたい場合に有効です。

店舗運営の具体的な課題が明確な場合
売上が伸び悩んでいる、リピーターが少ない、スタッフの教育がうまくいかないなど、具体的な問題があれば、その課題に特化したコンサルタントのアドバイスが効果的です。

問題が明確であればあるほど、コンサルタントの提案が具現化しやすいので、実際の成果につながりやすくなります。

視点の偏りを補いたい場合
経営者は日々の運営に追われ、全体像が見えにくくなることがあります。外部の第三者が客観的な視点で問題点や改善点を指摘することで、新たな気づきや改善策が得られます。

店舗運営の改善に行き詰まっている場合には、外部の視点が役立ちます。

新たなビジネス展開を検討している場合
メニューの大幅な変更、サービスの拡大、他店舗展開など、新しいビジネスモデルを導入する際、コンサルタントが市場調査や事業計画の立案を手助けし、リスクを最小限に抑えながら成功への道筋を描くことができます。

費用対効果が期待できるかどうかのポイント

コンサルタントの質
コンサルタントの実績や経験が豊富で、飲食業界に深い理解があるかどうかが非常に重要です。

信頼できるコンサルタントは、現場に即した具体的なアドバイスを提供し、確実に効果を生み出すこ提案をされます。その為、豊富な成功例や実体験を持ち備えたます。

逆に、一般論や机上の空論に終始するコンサルタントでは、費用対効果が期待できない可能性が大きいです。

改善策の実行力
コンサルタントが提供する改善策が、実際に店舗で実行できるかどうかも大きなポイントです。

改善案が理論的には正しくても、実行に移せない場合は意味がありません。現場で実行可能な具体的かつ現実的なプランを提案できるコンサルタントであれば、費用対効果が高まります。

コンサルタントにかけるコストのバランス
コンサルタントの費用が高額すぎると、その投資に見合った成果が得られない可能性があります。

飲食店の規模や売上に対して適正な料金のコンサルタントを選ぶことが大切です。また、コンサルタントに依存しすぎず、経営者自身が改善に取り組む姿勢を持つことで、費用対効果が高まります。

長期的な視点での改善
飲食店経営は短期的な改善よりも、長期的な視点での安定した成長が重要です。

コンサルタントが短期的な売上向上だけでなく、店舗のブランド価値や持続可能な経営をサポートするのであれば、長期的に見て費用対効果が高くなります。

コンサルタントを依頼する際の考慮点

  • まず、自分の店舗の課題を経営者自身が明確に説明できる準備が必要です。
  • 問題がはっきりしていれば、必要なアドバイスをピンポイントで受けられます。漠然とした提案を了承するコンサルタントは信用できません。

  • 可能であれば、実績のあるコンサルタントの過去の成功事例や他店舗での経験を確認し、自店舗に適したアプローチを期待できるかどうかを見極めましょう。しかしこれは非常に難しいです。
  • 飲食店は1店舗ごとに違いますので、例え過去に成功しているコンサルタントでも成功できるかは不明確です。

  • 無理に依頼する必要はなく、経営者自身が持つ知識と経験を最大限に活用し、必要な部分のみ外部の助けを借りるという選択もありです。
  • コンサルタントは魔法使いではありません。依頼=成功ではありません。

結論として、適切なタイミングと目的で信頼できるコンサルタントを選べば、費用対効果は期待できますが、成功率は決して高くありません。

コンサルタントに過去の成功率を訊いてみて下さい。

答えてくれるかも信頼度に関わります。

何を成功とするかの定義も難しいですが、コンサルタントした店舗がその後1年以上利益を上げ続けているのなら信用度は高いでしょう。

但し、成功率を7割や8割と答えたら疑う必要があるかと思います。

なぜなら飲食店は10年後に10%も残らない厳しい事業ですので、そんなに成功率が高いのは疑う余地があります。

コンサルタントと称する彼ら彼女らも飲食業が非常に厳しい事業であることを理解しているはずです。

だから自分らのコンサルにコミットしないのだと思います。

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